「塩沢兼人という人のどういうところが好きだった?」

ある人に聞かれて、その場で答えるのに言葉がつまってしまった。

私は、たしか
「声・・・が好きでした。好きな作品には必ず出演なさっていて・・・。」
というようなことを答えたと思います。
もう酔っていたし、前日興奮しすぎて眠れず、その日も楽しかったけれど疲れていたし、
その人とお話した内容もあまり憶えていない・・・というのが正直なところ。

その人も言っていたと思うけれど、
「塩沢兼人にしかできない、塩沢兼人ならでは、という芝居だった。
いかにも塩沢兼人、という演技だった。塩沢兼人でなければできないキャラがいっぱいあった」等々。

そして、多くの人が口にする

「唯一無二の声」

これは、「声」すなわち「塩沢兼人」という人物が唯一無二ということであって、
一定の決まりきった声しかできなかった、という意味ではない。
 
 

「いろいろな役を演じ分けられる演技力と囁き声」

・・・ずっと以前、あるHPに投稿したものですが、
そう、これが私が塩沢さんのファンである理由なのです。
 

塩沢兼人という人の声のファンであれば、
その声をたどって本当にいろんな作品と出会えるんです!
「ハローキティのシンデレラ」から「銀河英雄伝説」まで、それはそれは幅広く。
そして、こうして作品を通して多くのファンとも知り合える・・・。

私は実際に塩沢さんにはお会いしたことはありませんし、
イベントで一度だけ生のお姿を拝見したことがあるだけです。
なぜあの時その人にそのままを言うことができなかったのかわからないけれど、
塩沢兼人さんのファンとしてそういう作品をたくさん見ること、聞くことができきたこと、
本当に感謝しています。

「パターンですね、と言われない役全部」

とあるムック本にあった塩沢さんのアンケートの「今後やってみたい役」の欄にあった言葉でした。
「こういうキャラ・役は塩沢さん」というイメージから脱却したいと思っているのかな?
・・・それは「ハイスクール!奇面組」の物星大役を初めて見た(聞いた)時、
えーーーーー???(^^;)という言葉と共に感じたように思います。

「バルディオス」のマリンが・・・
「ウラシマンの」のルードビッヒが・・・
「バクシンガー」の士郎が・・・

ガラガラと音をたてて崩れました(^^;
でも、塩沢さんからすれば「してやったり!」ってカンジだったかな?(笑)

私の家がビデオデッキを購入したのが非常に遅かったため、
OVAというものにはとんと縁がありませんでした。
なので’80年代中期からの「OVAの兼人(笑)」の時代をほとんど知らないのです。

ま、その頃からおりからハマっていたハードロックに夢中になってしまったので、
ちょうど良かったのかもしれませんが。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そうしてハードロック好きになっていた私が、
19の頃、また塩沢兼人ファンであることをあらためて感じたことがありました。
学校の教室で「火の鳥 宇宙編」を見た時です.
そのとき、私とあと数人・・・その声が聞こえた途端に顔を見合わせた・・・!
もう、その後は塩沢兼人談義でしたわ(笑)
見せてくれた先生に感謝♪
 

ちょうどその頃「銀河旋風ブライガー」の再放送があったんです。
ハードロックにハマりまくっていた私が、どれほど楽しんで見たか・・・。

小中学生の頃、アニメの話で盛りあがっていた友人達と再び交流する(笑)
といっても、その頃ですらビデオデッキはありませんでしたので、
やっぱり夕方5時までに家に帰るという日々。
 

「ブライガー」が終わったら、次はやっぱ「バクシンガー」だよな−♪
と思っていたら、それはなかったよー(TT)

それから4年の間。
結局ハードロックに戻っちゃって(^^;)

’93年暮れ。
前の職場の同期会があった。
リバー・フェニックス(同い年でした)が亡くなった話をしたのでその頃だと思う。

「新撰組異聞 蒼き狼たちの神話1ー天動」

のCDドラマを購入。
ちょうど集合場所になっていた店にあったのです。
多分、その頃から新撰組にハマり始め、京都に通い始める。
もちろん、そのCDの地図を見ながら(笑)

’94年始め。
何かのきっかけで買ったアニメ情報誌。
なんと!「バクシンガー」LD−BOX発売記念上映会の記事が!!!!!

そして、同じ雑誌の広告ページに「バクシンガー」LD−BOX発売の告知もありました。
もうお店に取り寄せしてもらうことにしました♪

そして届いたLD−BOX。
ずっしりと重く、手にした瞬間の充実した気持ち。

・・・でも、LDデッキがない(苦笑)
結局、デッキを持っていた会社の同僚に依頼して見せてもらった。
 

あああ・・・私が大好きだったアニメはコレだ!
 

今こうしてHPをやっているのも、この時の感動があったからこそ。
協力してくれた同僚のSさん、感謝(^^)
(でも、「キャプテン翼」全37巻、いつ返してくれる?/爆)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

もちろん「銀河熱風親衛隊」に入会。
コレに入っているといろんな特典があって、
会員証と会報が届き、さらにはLD−BOX購入時の送料が無料になる。
会費は300円。

入ったのが遅かったので、会報が届いたのは2回。
1回目はいろんなイラストや「サスライガー」の放映リストなどがあったと思う。
「サスライガー」LD−BOX発売延期のお知らせのハガキが
’94年夏に届く。

2回目の会報が「サスライガー」のLD−BOX発売記念上映会&J9同窓会告知でした。
これが最後の会報とのこと。
東京のみゲストあり。
四辻たかお、山本優、山本正之、塩沢兼人、麻上洋子、森功至、曽我部和恭
そうそうたるメンバーのお名前が。

「行きたい!!」

行きました行きました〜。
この時のもようは、イベントレポートをご覧ください。
結局、「サスライガー」を予約する際、金銭的に迷っていた「ブライガー」も購入。
買ってよかったと今では思います。

3作の関連CD+3作のLD−BOX+イベントの旅費+宿泊費等(上映会は無料でした)
かれこれ20万円以上!
ええいっ!後悔しておりません。
放映終了後などにあったイベントに行きたくても行けなかった悔しい思いはしたくなかったから。

この時の勇気と勢いと金銭的余裕は、翌年の結婚以来無くなってしまったかも・・・。
 
 
 

話を戻そう・・・。

「私は塩沢兼人さんのファンだ。」

という思いをさらにさらに大きくしてくれたのが、結婚後8ヶ月たって始めた

インターネット。

塩沢さんのファンが集まる掲示板を見つけて、そこに出てくる「クラヴィス様」
というのを知りたくて、ゲームを買ってみた。
なぜに、数多の乙女たちがハマるのか・・・分かりました・・・(笑)

でも、そこまでだった。
元来のゲームおんちもあって、アンジェリークはSpecial1しかやっていない。
結局、自分の中で作品(物語)として楽しめなかったのが原因でした。
あくまでも「声」とセリフを聞くだけになってしまいました。
もちろん、ゲームは楽しかったですよ♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

そして、掲示板にカキコするようになった頃、話題になっていたCDドラマが

「ケ・セラ・セラ」(原作・桃さくら)
(爆)

初めて通販でCDを買いました〜。
初めての「そーゆーCD」がコレでしたので、結構きました(汗)
でも、楽しかったです〜(笑)

以降は、近所の中古屋さんで
カセットやらCDやら買いあさる。

めっけもんは「夜叉鬼想伝」でしょうか。
入手困難なものらしいです。

さらにJ9シリーズの2枚組音楽CDも(爆)
お世話になった人にあげたり交換したりで、もう手元にないのですが。

塩沢兼人関連音源はもうあの店にはありません(笑)

また、ネットで知り合いになった方からいろいろ聞かせてもらったり、譲ってもらったり。
 

私が好きな声優さんは、塩沢兼人さんだけではない。

多分、ほとんどの人はそうだろうと思う。
実際、LPまで持っているのは別の声優さんだし、
J9シリーズだって、放映当時は好きで見ていたアニメの一つ、くらいなもので、
こんなにハマったのはさっきも書いた10年前の再放送とLDを見てから。

塩沢さんの声とか、そういうの意識せずに大好きで見ていた(当時10歳)

「宇宙戦士バルディオス」

は、小説を何度も何度も何度も読み返した。
もちろん、今でも大切にしている。

そう、声を意識しなくても、大好きだった作品、キャラの多くの声が塩沢兼人という人の声だった。

その人の声がもう聞けなくなってしまうということは、
自分が多感な時期を過ごしたあの時代に夢と憧れをくれた人を失ってしまった、ということ。

塩沢さんの訃報の際、ここを訪れてくれた多くの人たちも、
同じような思いでここにたどりついてくれたのだと思います。

塩沢さんのことを思い出すきっかけが訃報だったなんて、
ちょっと寂しいけれど、
でも、こうして知り合えたのも何かのめぐり合わせ。

私が塩沢さんのことを忘れずにいられたのも、
これからもずっと忘れずにいられるのもこのHPをやっていること、
またいつも遊びに来てくれている皆様がいるからこそ、なのです。

これからも、この素晴らしい作品を通して出会ったたくさんの大切なものを心に残していきましょうね。
大切な人たちを亡くしてしまっても、作品の中に生き続けていってくれるのですから。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

訃報からこんなに経ってしまってからの文章ですみません・・・。

でも、今だからこそ書ける・・・というか、あれからいろいろありまして、
ずーーーーっと心の中で悶々としていたというか・・・。
ここらで、いっちょ、ちゃんと心にケジメをつけなくちゃ・・・いつまでも悩んでいられない・・・
そんな思いで、思った言葉をそのまま書いてみました。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
 

ね?あなたも、ちょっと懐かしい話をしたくなったら、またここに遊びに来てくださいね。
もちろん、今大好きなもののお話も大歓迎♪
好きな作品が同じということは、同じ時代を共有した証。
それに年齢は関係ないでしょ?
昔好きだった、最近作品を知った、小松原さんや塩沢さんの訃報でまた見たくなった・・・
理由なんて何でもいいや。

こうしてここに来てくれたんだから、もう仲間だよ。

楽しくやろうよ!YEAH!!

            
 

                                                        2000年10月27日

                                                             チェル
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

素材提供

 
 
 
 
 
 

本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース