いろんな言葉について、ちょっと語ってみました。
野風増(のふうぞ)
岡山の方言
なのだそうだが、
初めて聞いたのは10年ほど前。
そういうタイトルの歌を聞いた時だった。
歌っていたのは河島英五さん。
「酒と泪と男と女」を歌っていた人、というくらいの印象だった。
まったく馴染みのないこの言葉、もちろん意味も知らなかった。
作詞をした人が岡山県北の出身の方で、言葉の意味としては
「生意気」「つっぱり」
なのだそうだ。
河島さんのHPのエッセイを読むと
お子さんは小学5年生とか。
「お前がはたちになったら 酒場で二人で飲みたいものだ」
という出だしのこの歌。
ずっと歌い続けて欲しかったです・・・。
でも、歌を知っている人の心の中で響き続けるでしょうね。
どうぞ、安らかに・・・。
胸を張って「野風増」な子供たちに育てていきます。
「大丈夫」
実は、すごくキライな言葉だった。
文字で書くとただの「大丈夫」。
国語辞書を見ると、その意味は
「あぶなげがないさま」
「確かなようす」
「ひじょうにしっかりとしているさま」
でも、そういう意味で使われることって、あまりないような気がする。
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最後に「?」マークがつくと
すごく心配している雰囲気が伝わる。
やさしい心遣いが伝わる。
「うん!」と一言返事をすればいいのに、
ひねくれ者の私。
真剣に心配してくれていても、
「ただ足をひっかけてちょっと態勢がくずれただけじゃん!」
と思ってしまうし、さらに
最後にバカにしたような笑みを浮かべられると返事もしたくない。
なんでもかんでも「大丈夫?」と言えばいいってもんでもないでしょう!
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「大丈夫?」
と聞かれたら
「うん、大丈夫」
と答えるしかないと思う。
全然大丈夫でなくてもね。
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でも、弱みを見せられる人には、「大丈夫ではない」ことが
伝えられるのだな、と思った。先日
「大丈夫?」
というタイトルのメールが届いた。
こちらの心中見透かされているみたいで、思わず「大丈夫なふり」をしてみた。
でも、メールの主はそれすらも見透かしていたような返事をくれた。
全然大丈夫でないことを全部聞いてもらった。
ちょっとすっきりした。
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サムズアップの笑顔で「大丈夫!」の彼がどんな思いでそう言うのか、
いろいろ考えてみた。
周囲を心配させない気持ち→大丈夫!
というのが一番大きかったように思う。
そして、自分自身の孤独や恐怖を、そうすることで勇気に換えていたのだ・・・と。
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そんなこんなで、ちょっと好きになった「大丈夫」
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